1年前の風景

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狼は帰らず

読みました。

 

 

神々の山頂の主人公、羽生丈二モデルになった森田勝の生涯をふりかえるノンフィクション。

読んでいて神々の山頂のエピソードとほぼ同一の内容で驚きました。山に登ることにしか頭にない羽生という強烈なキャラクターが本当に実在した人物だったとは。森田勝のイメージが、あの漫画の絵で動く。

神々の山頂の羽生はフィクションではなく、もし森田勝がグランドジョラスに再度登頂することなく、生きていたらというifのストーリーを描いたものだったのかと思いました。

ただし、ある意味羽生丈二そのものなので読んでもストーリーがわかってしまい新鮮な面白みが薄れてしまいました。素晴らしい伝記なので、後発の神々の頂によって読んでみようとする人は多くいるだろうが、あまりに神々の頂の羽生と同じなので、読んでも追加の驚きがないという点で本当に残念。