うつ九段
読みました。
先崎九段といえば将棋のプロ棋士として羽生世代で一線級の活躍をした方だが、それよりもエッセイストとしての文章のうまさの方が有名な方だ。
私は3月のライオンでこの人のエッセイだけ読んでいる。
XXX
本書は唐突に本人がうつを自覚するところから始まります。そこから寛解?するまでの1年間のエッセイでした。
本人も自覚できていなかったのであろうからどうしてもしょうが無いのでしょうが、発病までが唐突で、急に心身が優れなくなったから医者に診てもらったら重度の鬱だったというのが冒頭であとは周りのすすめによって、病院で過ごす日々が描かれている。さすがにエッセイストとして腕を鳴らしただけあって読みやすい文章でした。
しかし、周りからみてどうだったのか、発症するまでがどうだったのかということがあまりなく主観的な部分が多かったので、じっさいうつ病って周りから見たらどうだったんだ?どういう兆候があったんだ?といったところに回答がなかったところが残念でした。