電験三種受験結果
2018年9月2日は電験三種の試験でした。
自己採点の結果は
理論 85/100
電力 70/100
機械 55/100
法規 70/100
と機械の合格点55点以下なら合格、60点だと科目合格という結果でした。例年の合格点の推移を見ると合格点は55点であることが多いのですが、たまに60点の時もあるみたいです。合格かどうかは蓋を開けてみなければわからない、もやもやとした時間を過ごすことになりそうです。
せっかくなので改めて自分の電験にかけた勉強時間などを整理
○バックグラウンド
理系の大学院卒
機械電気系ではないため、受験までに持っていた知識は理論の直流関係の知識と電力の発電所関係の知識が主(発電所関係はエネルギー管理士(熱)受験のために勉強しため)
ただし数学関係はほとんど理解ずみ。(電験で出てくる数学は足し算と掛け算が主で、あと三角関数、複素数、ベクトルが少しだけ出てくる)
○参考書
TACシリーズの次の4冊を使いました。
みんなが欲しかった! 電験三種 理論の教科書&問題集 (みんなが欲しかった! シリーズ)
- 作者: TAC出版開発グループ,澤田隆治,青野晃,田中真実
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2018/03/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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みんなが欲しかった! 電験三種 電力の教科書&問題集 (みんなが欲しかった! シリーズ)
- 作者: TAC出版開発グループ,澤田隆治,江尻翔一郎,田中真実,石田聖人,中山義久
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2018/03/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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みんなが欲しかった! 電験三種 機械の教科書&問題集 (みんなが欲しかった! シリーズ)
- 作者: TAC出版開発グループ,澤田隆治,青野晃,石田聖人,田中真実
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2018/03/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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みんなが欲しかった! 電験三種 法規の教科書&問題集 (みんなが欲しかった! シリーズ)
- 作者: TAC出版開発グループ,澤田隆治,江尻翔一郎,田中真実,中山義久,石田聖人
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2018/03/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本屋で色々な参考書を比べましたが、この本が一番初学者向けの分かりやすい内容だと感じました。あとビジュアル的に一番綺麗です。電験の参考書は古臭いものも多いのでデザインが今風というだけでもポイントが高かったです。
理論、電力あたりは特に 教科書の記載内容が丁寧で充実しているので分かりやすいと感じます。例えばボイラーの構造を説明する図表なんかは一個一個のユニットごとに役割の説明がしてあるので、非常に分かりやすくエネルギー管理士の時には全く理解できなかったボイラーの構造がすっと理解できました。
欠点として1冊3000円、4冊で12000円は高いです。問題集もついて来るし内容も充実しているから金額に理解はできるのだけど、12000円はちょっとためらう。まず理論だけ買ってみて、肌が合いそうだと感じたら残りを順次買っていくのがオススメです。
最後の2日間だけ10年間の過去問集を借りて問題解いてました。この過去問に手をつけるタイミングが完全に遅すぎて、もっと早くにしておけばよかったというのが今回の反省です。
○勉強時間
試験勉強開始は5月のGW明けから約100日間。途中1ヶ月ほどやっていない時期もありましたが、コンスタントに平日仕事終わりや休日に図書館に行って勉強しました。上記の参考書の理解と問題集を解くことをコツコツとやって総計200hrくらいは勉強したのではと思います。
やはり機械や電気に慣れ親しんだことがないということで初めは理論のインピーダンスや力率、3相負荷などの感覚をつかむのにかなり苦労しました。特に3相負荷に関しては初めのうちは解き方をみても式が理解できないことが多く苦悩しました。結局理論をずっとやっていても理解が進まず、電力や機械の参考書や問題を分からないなりに触れてみて実際の装置で用いられている構造をイメージできる状態にしてから、改めて理論に戻ることで、初めて3相電力の計算の意味が理解できるようになりました。
そんなこんなで進捗のペースは極めて遅く、3ヶ月もあれば4科目の理解なんて余裕だろうとたかをくくっていたのですが、とうとう機械の4機については理解する時間がないまま試験が近づいてきてしまい、試験2週間前ごろから機械以外の3科目合格を目指すように目標変更する有様。
正直4ヶ月どころか半年以上は準備が必要だったなと反省しながらの追い込みとなりました。
○試験について
試験法規以外は途中退出可能で試験開始後60分から退出できました。ただし計算を真面目にしていると時間はあまり余らなかったです。捨て科目があるなら退出するのも手。自分は理論、電力は結局時間は余らず、機械は捨てていたので60分で退出しました。
自分の会場では退出した人用の自習室もあったのが他の試験と異なり嬉しいところでした。自分は法規の勉強が直前手が回らなかったので試験当日の電車と試験休憩の10~20分、昼休み1時間、機械早抜け後の50分を使って自習室でとにかく法規を詰め込みました。これが結構バカにできないくらい大きくて、これによって多分法規の点数は10~15点は上がったはず。
最後に試験のある法規は当日中に2,3時間は勉強できることを織り込みして、追い込みの際に法規の勉強は後回しにしていた作戦がうまくいきました。
また、捨て科目の機械も一応わかるところだけ埋めておいて、あとは適当にマークしておいただけなのですが、まさか55点もいって、がぜん4科目とも合格している可能性が出てきたのは僥倖です。
10/3が楽しみになりました。